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201507/02
ドラムセットの機材紹介 ハードウェア編
今回はドラムセットの中のハードウェアを紹介しましょう!
スタンド
ハードウェアとはドラムの周辺機器、つまりイスやペダルやスタンドなどの総称で、安定したドラム演奏に欠かすことのできないパーツの事です。近年、これらのパーツが楽器の響きにかなりの影響を与える事がわかってきました。丈夫さや、使い勝手のよさだけでハードウェアを選ぶ時代は終わったのかもしれません。
ハードウェアは1970年代以降のロックコンサートの野外化、大音量化に伴い、大型化と耐久性の向上を余儀なくされてきました。
これはハードウェア革命といってもいいほどの大変化で、より強く激しくなっていくロック演奏の中で、壊れず安定して使えるハードウェアがますます求められていったのです。こうして60年代までの細いパイプのスタンド類は一回りも二回りも太いパイプに変わり、重く頑丈になっていきました。
最初の変化はアメリカのラディック社のハードウェアに現れました。
ほかのメーカーもすぐ追い、次々にハードウェアの強度を上げ、従来のスタンド類はあっという間に時代遅れになっていったのです。
しかし強度が増したハードウェアに問題がなかったわけではありません。
一番の問題はその重さで、頑丈で安定性が高まっても、それを運ぶのが大変になりました。
ハイハットスタンドとシンバルスタンド二本とスネアスタンドとイスとペダル。これらを専用のキャリーケースに入れて持ち上げても、中々持ち上がりません。ようやく抱え持ったところで、歩くのもやっとの状況です。
プロドラマーなら専属のローディーに任せられるが、一人で運ばなければならないドラマーにとって重厚なハードウェア類は苦痛のタネでした。
そんなこともあって、軽量に作られた古いハードウェアを好むドラマーも少なくはありませんでした。
ところが、その古いハードウェアを使っているうちに音質の違いに気付くのです。
同じスネアを細くて軽いスネアスタンドに載せて叩いた音と、太くて重いスネアスタンドに載せて叩いた音を聴き比べたら音質が異なっていたのです。もちろん同じ部屋と同じ場所といった同じ条件下で判明しました。
そうなると、どちらがいいのかという問題になりますが、はっきりいってこれは好み、人それぞれに分かれました。
古い楽器(ヴィンテージ品)を高く評価するドラマーにはハードウェア類も古い方が楽器の鳴りを損なわずにいい音を出すと称賛する方もいれば、最新のハードウェアに載せた時の方が響きがいいという意見も少なくはなかったのです。
大切なのはどちらが良いかではなく、ハードウェアの構造や重厚などによって楽器の音は影響を受けるといった事実を知っておく事、認識しておき、何を選択するべきかをドラマー自身がはっきりと答えを出す事にあるとも言われています。
シンバルスタンド
シンバルをドラマーの好む高さと角度にセットするスタンドの事です。
通常、クローム、メッキが施された三本のスチール製のパイプから形成されています。
細いパイプで作られた軽量スタンドから、太く頑丈なパイプのヘビーディーティーモデルまで、載せるシンバルの重さに応じて、タイプを選びます。
一例としては、重さ2キロ程度の20インチのライドシンバルには頑丈なヘビーディーティーモデルは絶対に必要。というわけではありません。スタンドは先でも記述した頑丈だからいいというわけではなく、載せるものとの相性、鳴りを考えて選びます。このクラスならミドルスタンドで十分という事になります。
スネアスタンド
スネアの高さと角度を調節し、安定した演奏を約束するスタンドの事です。
丈夫のアーム部分と下部の三脚部分から形成されています。
1970年代以降、スタンドは頑丈になりましたが、それ以前は軽くて持ち運びがよかった反面、強度に問題がありました。
現在では深胴スネアを載せてもかなり低くセットできるもの、タムホルダーと同じボールクランプを採用して自在な角度調整を可能にしたもの、脚部を二重にして強度と安定性を高めたものなど、数多くのラインナップが製造されています。
ハイハットスタンド
ハイハットシンバルを好みの高さに設定するだけではなく、ペダル操作によって、二枚のシンバルを開閉させたり、わずかな隙間を作ったり、打ち合わせたりして、さまざまな音を作り出せるスタンドの事です。
メーカーによってペダルの踏み心地や操作性、音質の違いがあるので、ドラマーは好みに合った使い勝手のいいスタンドを選ぶのが望ましい。
購入時には普段使用しているハイハットシンバルを持参して、音の響きや、ペダルのアクションをチェックする事をお勧めします。
ペダル
ハードウェアの中でもペダルはメーカーの特徴がよく表れています。
かつてはラディックのスピードキンググレッチのフローティングアクションスリンガーランドのイエロージャケット等、機能面もデザイン面も個性的なペダルがあり、そのなかから、ドラマーは自分の好みに合う、使いやすいものを選んでいました。
自分の感覚より、有名なドラマーの評価を重視する傾向もありましたが、できれば楽器屋に直接出向き、ペダルを踏んだ感触を確かめてもらいたい。実際に踏み比べたら、こんなに違うのかと驚くと思います。
ところで、ペダルアクションの重さ、軽さは何で決まるかご存じでしょうか?
スプリングの強さ、ビーターの重さ、軽さは何で決まるのでしょうか。
色々な要素が複雑に絡み合っているのは間違いありませんが、それらを全てひっくるめて乱暴にまとめてしまうと、ペダルは本体が重いほどアクションも重くなり、軽いほど、動きも軽くなります。つまり、ペダルの重量と動きの軽快さは比例してくるのです。
軽いペダルの方が優れていると思う人が多い傾向がありますが、ペダルの優劣は動きの軽さだけで決まるわけではなく、動きは多少重くてもしっかり打ち込みたいときにそれに応え、太く重い音を出してくれるペダルもあります。
ペダルは用途や演奏の目的に応じて選ばれるべきで、自分の奏法や、癖や求める音質、演奏するジャンルに応じたペダル選びが重要です。
あとはタムホルダーです。
こちらはここでは書ききれないほどの複雑な形成をしていますので、また次回、タムホルダーのみに焦点をあてご紹介させていただきます。
名古屋音楽スタジオ リフレクトスタジオではメーカー別の各ハードウェア、また、スタンドタイプのタムホルダー等、オプション機材も充実しています。さらにリフレクトスタジオは全店舗、全部屋、ペダルがDW9000を採用しており常設されています。上級ブランドのDWから最上機種のDW9000のペダルを是非お試しくださいね。
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