ドラムに大切なリズム感を良くする練習法

201508/01

ドラム

ドラムの基本奏法

「ドラムを練習しても、リズム感は良くならない」といったら、驚く人も多いのではないでしょうか？
もちろんまったく良くならないわけではありませんが、リズム感をよくしたいのであれば、それなりのトレーニングが必要になります。
これはどの楽器でも同じです。サックスやピアノを練習したからと言って、リズム感が良くなるという保証はどこにもありません。
では、ドラマー必須のリズム感を良くするためには、どんな練習をすればいいのでしょうか？
今回はリズム感をテーマに書いていきたいと思います！

参考：ドラム奏法の基礎知識

正確なリズムを叩くのは大切なことです。狂いがあるリズムを聴いて心地よくなる人はいないですし、共演者も演奏がしにくいですよね。
そのため、ドラマーは正確なリズムやテンポキープを身につけようと、メトロノームを相手に練習するのです。
正確さはドラマーが身に着けておくべき基本課題ですが、それがドラマーの最終目標ではないということは声を大にして言っておかなければなりません。
ドラマーの作り出すリズムには、正確さの上に「味わい」がなくてはなりません。この「味わい」とはドラマーのリズム感から生まれる「よき揺らぎ＝躍動感」であり「ノリ」と呼ばれるものに他なりません。
正確であること、心地よい揺らぎがあること、これは矛盾することなく両立します。
リズムやテンポの正確さの先に「ノリ」を築いていくドラマーの基本的な役割は今後も変わることはないでしょう。

参考：ドラムチューニングの基礎知識

演奏の基本になる音符（4分音符。8分音符、3連符、16分音符など）を鍛えるには、メトロノームを使ってこれらの音符が含まれるリズム課題を数多く練習するといいでしょう。
リズム課題を練習したことがある人なら覚えがあると思いますが、例えば8分音符から16分音符にリズムを切り替える時、16分音符が思いのほか速くなってしまったり、8分音符から3連符にチェンジする時、3連符の譜割りが不均等になったりしてしまうものです。

こういったミスがなくなるまで、メトロノームを相手に徹底的に練習を積むのです。
テキストにはリズムソルフェージュの本などを利用するといいかもしれません。
しばらく練習すると、メトロノームにも慣れて正確さが増してきますが効果が出たからといってすぐにやめてしまうのは早計です。
少し慣れると、できたようなつもりになってしまいますが、しばらくやらないと、また狂いが生じてきます。単調な練習と面倒くさがらずにコツコツと続けていくべきなのです。それが出来ない場合は、思い出したときにやるだけでもいいでしょう。基礎的な練習に終わりはないのです！
一流のパーカッショニストの中には、メトロノームをただ流しっぱなしにして過ごしながら、テンポを体に植え付けるなんて方もいらっしゃるようです。

参考：ドラムセットの機材紹介スネア編①

農耕民族だった日本人の祖先は、大きなクワをヨイショヨイショと振りかざして畑を耕していたので、二拍継のリズムが深く体に刻み込まれ、その血は今を生きる私たちの体にも脈々と流れているのです。それが所謂日本人リズムと呼ばれるものですね。
裏拍のリズムに弱い、テンポ感覚が甘い、平坦で躍動感に欠けるなど、の特徴には、日本語という言葉が大きく影響しているのではないでしょうか？
例えば、日本人によく見られる裏拍に弱い傾向も、そのまま日本語の特徴と重なり合います。というのも、日本語のリズムには洋楽でいう所の裏拍がないからです。あるのは全て表拍のようなリズムだけです。
毎日使う日本語のリズムにも、耳が慣れてしまっているのかもしれないですね。
日本人リズムだなんて言わせないためにも、裏拍の練習、テンポ感覚を極めていきたいですね！

リフレクトスタジオには全部屋ドラム側、そしてミキサー側にクリックが設置されています。
リズム感を鍛える練習に大活躍ですよ！是非ご利用くださいませ。

今回はここまでにしたいと思います！
最後までお読みいただきありがとうございました。