ドラムセットのお手入れ方法③

201508/14

ドラム

前回、前々回に引き続き、ドラムのお手入れ方法について書いていきたいと思います。
・ドラムセット　お手入れ編
・ドラムセット　お手入れ編②

ドラムのお手入れ

ドラムセットの塗装面にはギター用ワックスが使えることをご存知ですか？
かつては一部の高級品にしか使われなかった塗装仕上げですが、今では普及品にも当たり前のように用いられています。
ありえないものが、当たり前になっていく良い時代ですね！
リフレクトスタジオも「ありえないサービスを当たり前に！」をモットーに日々営業しております。

ドラムの塗装には、ポリウレタン系塗料が使われています。簡単に厚塗りでき、光沢が強く丈夫で硬い塗装になるので、大半のメーカーがこれを採用しています。
かつてはラッカー塗装することもありました。塗膜は薄いですが、自然で上品な光沢が生まれ、響きに対する影響も小さいのです。高級ギターにラッカー塗装が施されているのも同じような理由です。
どちらにせよ、塗装面を傷めないように磨くには、質のいいワックス、できれば楽器専用のものを使いたいですね！
そこで使えるのがギター用ワックスです。値は張りますが、安心して使えるので揃えておいて間違いはないでしょう。
ただし、年代物のドラムセットに用いられているセルロース塗装の場合は、ワックスの成分が塗膜の表面を溶かすことがありますので、そんな時はヴィンテージギター用のワックスを使いましょう。
また、光沢を抑えた「つや消し塗装」の場合は、研磨剤入りのワックスで磨くとツヤが出てしまいますので注意が必要です。
ギターの専門店にはいろんなワックスが置いてあります。どれを選ぶべきかわからない時は、必ず販売店のスタッフに相談しましょう！
参考：ギターを始める前に知っておきたい３つの種類～初級編～

続いて、スナッピーのメンテナンスについて。
スナッピーは丁寧に扱いたいものです。スネアをスタンドにセットしたり外したりする時や、ケースからの出し入れの時、うっかりスナッピーコイルをひっかけてしまうことがあります。
いったん伸びてしまったコイルはノイズの原因になりますので、切る以外に方法はありません。ニッパーで根元のところから綺麗に切るか、伸びたコイルを指でつまんでグルグル回し、ハンダづけの部分から取り除きます。取った後は、ヘッドを傷めないようにヤスリを軽くかけておくといいでしょう！
ところで、標準的なスナッピーは20本コイルのものが多いですが、これではスナッピー音が「バリバリ」していやだという場合は、両端のコイルを1本ずつ取り除いて18本にする方法があります。それでも不十分なら、もう1本ずつ取り除いて16本にしてもいいでしょう。あまり取りすぎてもバランスが悪くなってしまうので注意しましょう！コイルを取り除くときは、ほかのコイルを傷めないよう、丁寧に作業することをお忘れなく！
参考：ドラムセットの機材紹介　メーカー別紹介編

最後にヘッド交換のタイミングについて。
ヘッドは消耗品なので、いつかは交換する時期がきます。消耗の度合いは使用状況によりますので、何か月使ったら交換、と一概に断定はできません。
更にいうと、ヘッド表面の汚れやコーティングの剥がれも、交換のサインにはなりません。
肝心なのは、どれほど叩き込まれ、どれほどヘッドのフィルムがたわんでいるかです。
これはヘッドを外してみるとわかります。叩いた部分がはっきりと凹んでいるようなら、交換した方がいいでしょう。
汚れが激しく、コーティングが剥がれていても、ヘッドのたわみが少なければまだまだ使えます。汚れが気になるのであれば、前回紹介させていただいた研磨剤入りのスポンジに水を染み込ませ、丹念にこすれば新品同様になりますよ！
裏ヘッドの交換は表ヘッドの交換2回から3回に1回の割合で十分だと言われています。

今回はここまでにしたいと思います！
最後までお読みいただきありがとうございました。