201507/25

ドラム

タムタム、フロアタム、バスドラムのチューニング方法

前回に引き続き、ドラムセットチューニングの基礎知識についてご説明します。
ドラムチューニングの基礎知識②

ドラムチューニングの基本



今回はタムタム、フロアタム、バスドラムのチューニングについて書いていきたいと思います。

タムタムのチューニングは、基本的なやり方さえ覚えておけば、比較的スムーズにすることができます。
普通、タムタムは上下と同じ厚さのヘッドにするか、上のヘッド(トップヘッド)よりも下のヘッド(ボトムヘッド)をやや薄めにします。とはいえスネアのように極端に薄いヘッドではないので、上下ヘッドのピッチを揃えることで得られる「ファンダメンタル・トーン」(基準音)が作りやすいのです。



このファンダメンタル・トーンとは、癖のない素直で大きく鳴る音のことで、これを作るのがチューニングの基本!ということで、その作り方をご紹介していきたいと思います。
まずヘッドを斜めになったりしないようにまっすぐ被せます。
リムを装着したら、回せるところまでは指で、そのあとはチューニングキーで対角線上にボルトを締めていきます。
均等に締めたら、ボルトから3センチくらい離れた位置のヘッドを順にぐるりと一周叩き、ピッチが揃っているかどうかチェックします。
高いところがあればピッチを下げて、低いところがあればピッチを上げる、そんな作業を細かく行ったあと、ヘッドの中央を叩いて好みの音になっているかどうかを判断します。
裏、表どちらのヘッドも同じようにチューニングして叩くと、ドーンと大きくて伸びがいい音が得られますよ!
それこそが、ファンダメンタル・トーンなのです。
この音を加工して好みの音を作ると失敗がありません。
参考:ドラムセットの機材紹介 メーカー別紹介編

一般的にロックの場合は、ドーンと低く長い余韻のあるタムタム音が好まれますが、ジャズの場合はトンと高い音で短く響くタムタム音が好まれます。
もちろんこれは一般論なので、好みの音と叩きやすさを優先してチューニングするといいでしょう!
最初のうちは時間ばかりかかってしまうチューニングですが、耳が疲れてしまって正しい判断ができなくなったりするので、できればあまり長い時間をかけない方がいいかもしれません。
でも、熱中してしまうとなかなか難しいかもしれませんね!

ところで、タムが一つの場合は、フロアタムとの音程を考えながらチューニングすればいいのですが、複数使う場合はタム同士の音程差も考慮しなければなりません。
大きさの差が2インチ以上あれば音程に差をつけることは容易いですが、厄介なのは12インチと13インチなど1インチしか差がない場合です。
これで明確な音程差をつけようとすると、どちらかの響きを犠牲にせざるを得ない場合が多いです。
近頃、タムの選び方を2インチ刻みにするドラマーが増えているのも、そうしたことが影響しているのかもしれません。



そしてフロアタムのチューニングですが、こちらもタムタムに似ています。
しかし、フロアタムならではのチューニングの要点もあるので、一筋縄ではいきません。
基本はファンダメンタル・トーンを作り、それを加工して好みの音にしていきます。
叩きなれた人であれば、自分の叩きやすいヘッドの硬さがあるので、まずそこに表ヘッドを合わせ、次に裏ヘッドを調整します。
上下ヘッドのバランス調整には法則はありません。表ヘッドを叩いた音がどれだけシェルに伝わり、裏ヘッドを鳴らしているかが重要です。
裏ヘッドが十分に鳴っていないようなら、裏のピッチを少し上げて様子を見ましょう。
参考:ドラムチューニングの基礎知識



お次はバスドラムのチューニングについて。
バスドラムのチューニングはドラマーの個性が大きく反映するので人によってさまざまな方法で行われています。
シンプルな構造ですが、チューニングは単純ではなく、スネアと同じか、もしくはスネアよりも難しいかもしれません。

こちらも基本的にファンダメンタル・トーンです。ミュートの類は一切取り外して床に伏せるように置いて、打面からチューニングしていきます。
タムやフロアに比べると、ヘッドが大きいので余韻が生じやすいので、各ボルト付近のピッチを聞きわける際は、ヘッドの中央部に手を載せて余韻を押さえると判断しやすいですよ!
ちなみにヘッドを叩くのはスティックよりもマレットのほうがおすすめです!
リフレクトスタジオではマレットの貸し出しもしておりますので、どうぞご利用くださいませ!

今回はここまでにしたいと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました。

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