ギターアンプの機材紹介　Hughes & Kettner編

201509/14

ギター

今回もギターアンプについてご紹介します。

Hughes & Kettner　TriAmp MK Ⅱ

光り輝くスタイリッシュなルックス！
高品位サウンドが魅力のヒューケト代表機種！

ヒュース・アンド・ケトナーは、84年に設立されたドイツを代表するアンプ・ブランド。
ピュアなチューブ・サウンドを追求したビンテージ指向のモデルから、最先端の技術を駆使したデジタル・モデリング・アンプまで、幅広いラインアップを取り揃え、高度な開発技術力を誇る。95年にデビューしたトライアンプ・ヘッドは計6チャンネルの多彩なサウンドを切り替えて使用可能な高い音作りの機能性と、真空管にこだわった高品位な音色により、ラッシュのアレックス・ライフソンらに愛用され、同社を代表するモデルとなった。
2002年にはMKⅡへと進化し、ネオン管でブルーに光るパネルのルックスはステージでも際立った存在感を誇り、プロが使用するハイエンド・アンプとして印象づけられた。
高評価を得ているポイントは、澄み切ったクリーン・トーン・サウンド、ブリティッシュ・ライクなオーバードライブ・サウンド、そしてモダンなハイゲイン・ディストーションが、歪みの深さだけでなく、それぞれ異なりつつも完成度の高いサウンド・キャラクターを備えている点だろう。
1台でさまざまなジャンルに対応するギター・サウンドを作り出すオールマイティなアンプとして幅広い分野のギタリストに愛用されており、スタジオ用アンプとしても優れた汎用性が、どんなプレイ・スタイルにも高度に対応してくれる。

〇機能について

TriAmp MK Ⅱのプリアンプ部は、A/B 2系統のゲイン・コントロールとチャンネル切り替えスイッチ、3バンドEQとマスター・ボリュームを備えたAMP1、2、3のセクションから構成されている。この多機能性が音複利で迷うポイントかもしれないが、6つのチャンネルのキャラクターを把握すれば、狙ったサウンドにマッチした音作りが可能だ。AMP1のチャンネルAはアメリカン・クリーン・サウンド、チャンネルBはブリティッシュ・クラスAコンボ・アンプを意識したサウンド、AMP2のチャンネルAは’80sブリティッシュ・ドライブ・サウンド、チャンネルBはさらに華やかで豊かなサステインが得られるフル・ドライブしたオールド・プレキシ・サウンド、AMP3のチャンネルAはレスポンスに優れたモダンなハイゲイン・サウンド、チャンネルBはドロップ・チューニングにもマッチした過激なディストーション・サウンドに設定されている。チャンネル・ボタンを押して選択するとLEDが点灯し、どのチャンネルにセットされているかが一目でわかる。各チャンネルはゲインの可変幅が広く設定されており、ハムバッカーからシングルコイルまで、さまざまな仕様のギターの個性を活かした音作りが行なえる。AMP1に装備されたTIGHTスイッチは低域をカットしたコンボ・アンプ的な音作りが可能な便利な機能だ。専用のステージボード・フットスイッチを使用すれば、6つのチャンネルの切り替えが可能で、機能性に関してはチューブ・アンプの中でも最高水準と言えるだろう。
シリーズ/パラレルの切り替えが可能なFXループも装備されており、ステージボードによってオン/オフの切り替えもできる。09年以降の製品はMIDI制御機能が標準装備となっており、MIDI機能を備えたスイッチング・システムを使用すれば、単体エフェクターも含めたトータルな音作りも操作も可能だ。ヘヴィなサウンドの印象も強いアンプだが、先入観にとらわれず、多彩な音作りの可能性を試してほしい。

仕様について

・出力:100W
・真空管：プリ管 8 x 12AX7A、パワー管 1 x 12AX7A, 4 x EL34
・コントロール：GainA, GainB, Master, Bass, Mid, Treble on Each Amp, Tight Switch on AMP1, 【Master】Volume, Presence, Input, Learn, FX on
・Preamp In/Out
・キャビネットシミュレーション機能
・MIDI制御
・エフェクトループ（シリーズ／パラレル切替）
・寸法： 748 x 300 x 256 mm
・重量：22kg

リフレクトスタジオでは、アンプのレンタルは無料ですので、是非借りて色々試してみて下さい！