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201506/28
ギターアンプの機材紹介 DSL編
Marshall JCM2000 DSL
ディストーションサウンドの定番アンプメーカー、マーシャル。
今回はJCM2000DSLに着目していきたいと思います!
1998年に発表されたJCM2000シリーズは、新しい時代を見据えた最前線に対応する機能を備えつつ、昔ながらのハードロックな伝統的マーシャルサウンドも兼ね備えた、バンドマンには欠かせないギアのひとつとなっています。
リフレクトスタジオでも一部屋に一台ずつ、いつもギタリストのそばにおります。
JCM2000の特徴といたしまして、マーシャル従来のダイオードクリッピングによる歪み回路をなくして全て真空管での構成に。
そして、音色の変化が得られるプリアンプを備えています。
クラシックゲイン、ウルトラゲインと二つに分かれたチャンネルはフットスイッチによって足元での切り替えができ、さらにクラシックゲインからクリーン/クランチ、ウルトラゲインからはLEAD1/LEAD2 への切り替えができるので音作りの幅も広がり、美しいクリーンモードからビンテージマーシャルのクランチサウンド、分厚いバッキングに最適なLEAD1 やのびやかなサスティンが効きソロにもGOODなLEAD2と大活躍間違いなしの愛すべき一機となったわけですね。
参考:レコーディング機材の基礎知識
TONESHIFTは中域をカットした”ドンシャリ”なヘヴィメタルサウンドを生み出すことができ、DEEPはローエンドをブーストし、地響きの鳴るような重低音を作り出すことができるのですが、DEEPスイッチは強く効くので注意が必要かもしれません。
リバーブは二つのチャンネル別に設定することができ、フットスイッチによるオン・オフの切り替えも可能なので、使い方によってはユニークな効果が得られますね。
バックパネルにはエフェクトループも搭載されており、プリアンプ回路を通った信号を外部エフェクターにちょうどいいレベルで送ることができ、濁りのないエフェクトを加えられます。
特徴のお話しが済んだところで、真空管アンプの音を出すまでの順番をおさらいしていきましょう!
参考:レンタル機材紹介 ギター編
まず電源ケーブルの接続。つまみが全て0になっていることを確認しましょう。
また、この機種はスピーカー(キャビネット)とアンプヘッドが分かれているため、アンプとスピーカーが正しくきちんと接続されているかどうか併せて確認しましょう。
確認が済んだら、シールドケーブルをアンプに繋ぎます。
JCM2000にはパネル右側にインプットジャックがあります。
挿す場所は一つなので迷うことはないでしょう。
参考:ギターアンプの機材紹介 ORANGE編
真空管アンプには電源を入れるためのスイッチが二つあります。
多くの場合はPOWERとSTANBYですが、基本的にはPOWERからつけてSTANBYをつけましょう。
内部の真空管を温める必要があるので、POWERスイッチを入れてからだいたい10~30秒ほど待ちましょう。
ちなみに電源を切る場合はその逆の手順でSTANBYスイッチを切って真空管を少し冷ましてからPOWERを切りましょう。
ここからセッティングに移っていきます。
PRESENCE、TREBLE、MIDDLE、BASSを調整して音色をつくっていきます。
多くのアンプはフラットというと5(12時の位置)ですが、JCM2000につきましてはPRESENCE=2 TREBLE=2 MIDDLE=5 BASS=5くらいからのスタートが最適です。DEEPスイッチ、TONESHIFTスイッチは共にオフ。
ここまで来たらSTANBYスイッチを入れましょう。
参考:レンタル機材紹介 エフェクター編①
ボリュームを上げ、音を出しながら自分好みのギターサウンドを作っていきます。
低音を効かせたければ先程ご紹介したDEEPスイッチの手を借りてもいいかもしれません。
中域のニュアンスを変えたければTONESHIFTスイッチも使ってみましょう。
ストラトキャスターなどのシングルコイルピックアップのギターを繋ぐと、割とトレブリーな仕上がりになるのでPRESENCEやTREBLEを極力下げてみるといいかもしれません。BASSを上げるとハイがまろやかになるので、この手法でバランスを取るのもいいですね。
あとはバンドサウンドで埋もれないように抜けのいい音を作りたいですよね!
音の輪郭をはっきりさせるためにMIDDLEやBASSをいったん下げてスッキリさせるといいかもしれません。また、強く歪みすぎて音程が分かりづらくなっている場合もありますのでGAINを下げて様子を見るのも手でしょう。
クリーンの場合はボリュームを最大にし、必要な音量までGAINを上げTREBLEを0~1の間で調節して音のこもらない所を探していきましょう。GAINを4以上にすると歪み始めますが、バンドサウンドの中では若干歪む程度の方がちょうどいいバランスに聴こえたりします。
さらにリバーブの調整、外部エフェクターの調整へと移っていきます。
チャンネルA/チャンネルBそれぞれのリバーブ量を調節します。
部屋の大きさや作りによりますが、リハーサルスタジオではだいたい1~2程度上げるのがおすすめです。
音作りは十人十色無限大なので、このJCM2000でお気に入りのセッティング、音を見つけてあげてくださいね。
リハーサルスタジオにはよく置いてある機種なので、知っておいて損はない、使える知識になるはずです!
どんどん勉強して一緒にサウンドマイスターになっちゃいましょう!
参考:ギターを始める前に知っておきたい3つの種類~初級編~
名古屋音楽スタジオ リフレクトスタジオではJCM2000はもちろんJCM900もあわせて、全部屋に2台常設されています!!
全部屋常設ですので、音作りの幅がぐっと広がるはずです。
是非ご利用くださいね。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
今回はJCM2000 DSLについてでした!
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