愛用者が多いディストーションエフェクター『RROCO　RAT』

201507/15

ギター

愛用者が多いディストーションエフェクター『RROCO　RAT』

PROCO　RATの特性についてご紹介していきたいと思います。

RATはPROCO社が1978年に発表したディストーションエフェクターです。
荒々しくロックな線が太いサウンドが人気で、多くのプロギタリストに愛用されています。
ジェフベックが使用していたことでも有名ですね！

RATは初期、横長の箱のような形をしたラージボックスタイプという少し大きいエフェクターでしたが1984年からスモールボックスタイプという現在のスタイルになりました。
細かくモデルチェンジを繰り返し、それぞれ個体差もあるのでRATの購入を考えている方は一度試しに弾いてみることが大切でしょう。

ハイゲインでも線の太いロックサウンドに

FILTERというツマミがこれまた独特です。
エフェクターと呼ばれるもののほとんどはTONEのツマミを上げていくとローカットな抜けの良い音になっていきますが、RATの場合はこのFILTERを上げるとハイカットなモコモコとしたトーンのサウンドになっていきます。
RATⅡに使われているオペアンプは中域をぐっとあげる特性があり、その特性を補うため高域も共にぐっと上がる仕組みになっています。
そのためFILTERというツマミで自分好みに調節できるよう設計されているのかもしれません。
こうした構造が、ハイでも太い音が出るというRAT独特の持ち味になっているのでしょう！
1981年よりTONEの表記がFILTERへ変更になりました。

RATというエフェクターはファズディストーションという名の通り、ファズとディストーションを足して2で割ったような歪みを作れます。
個体差がありますが、このRATはDISTORTIONノブのある一定を過ぎると急激に歪みファズらしいノイジーなサウンドに仕上がるので、このあたりの調整にこだわりたいですね。

1984年にはホワイトフェイスと呼ばれる、白地に黒文字のロゴに変更されました。
ちなみにNAMM　SHOWに出展された国内300台の限定モデル、RAT　Limited ‘85 Editionもホワイトフェイス仕様になっています。
1986年には色を逆転させたブラックフェイスにモデルチェンジ。
そして2年後の1988年にRATⅡが誕生しました。
Aの文字にLEDが搭載、トランジスタもひとつ多いミレニアムバイパスとなっています。

当スタジオではこちらのRATⅡをレンタルすることができます。
購入を迷われている方や、少し興味があるけどいろいろ試してみたいし…なんて方、楽器屋での試奏に少し抵抗がある方も是非是非、一度当スタジオにてご利用ください。
大きなアンプで、大きな音で、思う存分RATⅡを堪能していただけます。

スペック

●コントロール
DISTORTION、FILTER、VOLUME

●スモールボックスタイプ

入力インピーダンス 1 M ohm
入力換算ノイズ -110 dB
出力インピーダンス 1 K ohm
マックスゲイン 60 dB
フィルター 6 dB/octave low-pass

電源 9V 電池または9VACアダプター（ミニプラグタイプ）
バッテリー容量 3.0 mA/160 hours

外形 73X103.2X79.4 mm
重量 1.7 lbs (0.8 Kg)

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