201509/15

ギター

ヘヴィメタル愛用のギターアンプMESA Boogie

今回も前回に引き続き、ギターアンプのご紹介をします。

Mesa Boogie Dual Rectifier



攻撃的なひずみが最大のウリ!
ヘヴィ系ギタリスト御用達の定番モデル!




69年、サンフランシスコ近郊にてアンプのモディファイからスタートし、72年から製造されるようになったマーク・シリーズ・アンプが、カルロス・サンタナやキース・リチャーズ、ラリー・カールトンなどトップ・ギタリストたちに使用され、世界的なアンプ・ブランドとなったメサ・ブギー。真空管に関するオーソリティである創業者のランドール・スミスは、ロング・サスティンを求めるギタリストたちに応えてアンプのハイゲイン化を進めていったが、そのサウンドが新しい世代のヘヴィメタル・ギタリストたちにもアピールしていることを知り、攻撃的な重低音を備え、ダイアモンド・スティール・プレートをフロント・パネルに配し、ヘヴィメタル仕様であることを強調したデュアル・レクチファイヤーを91年に発表した。このアンプは早速メタリカなどに愛用され、スラッシュ・メタルやモダン・ヘヴィネスなどの定番アンプとなった。
当初は2チャンネル仕様だったが、2000年には3チャンネルへとアップグレードされ、真空管の可能性を追求した高次元な音作りの機能が盛り込まれた。近年では、真空管にこだわったハイクオリティなサウンドと多岐にわたる音作りの可能性により、ヘヴィ・ミュージックだけでなく、多彩なサウンドが要求されるセッション・ギタリストなどにまで愛用者の幅を広げている。



機能について
現在、リハーサル・スタジオに多く設置されているデュアル・レクチファイヤーは、2000年にモデル・チェンジされた独立3チャンネル仕様のものが多い。コントローラーの数に圧倒されるが、各チャンネルごとに整然とレイアウトされており、慣れれば使いやすい。チャンネル切り替えノブはバック・パネルに装備され、操作しづらいので、専用フット・スイッチの使用は必須と言える。チャンネル1にはClean/Pushde、チャンネル2と3にはRaw/Vintage/Modernのモード・スイッチが装備され、計8つのモードを備えている。これを選ぶのに悩みそうだが、Clean/Pushde分りやすいと思うが、Raw→Vintage→Modernは順番に超高域や倍音、ゲインが増していくととらえられれば分りやすいだろう。ゲインを挙げた状態でトレブルやプレゼンスを上げすぎると発振ノイズが出る場合があるので、注意が必要だ。初期のモデルはきれいなクリーン・サウンドが作りづらかったが、この3チャンネル仕様のモデルは、モードをクリーンにセットし、ゲインを抑えれば美しく澄んだ音も作り出せるので、未体験の人は試してみてほしい。ソロ・コントローラーはフット・スイッチでオン/オフが可能な便利な機能なので、是非活用したい。バック・パネルのパワー・モード・スイッチは、まずは最大パワーが得られるボールドにセットして試してみよう。レクチファイヤー・スイッチは、シリコン・ダイオードにセットしたほうがタイトで立ち上がりのいい音が作りやすいのでまずはこちらが基本だろう。FXループはセンド・レベルとミックスのコントローラーを備えた高度な機能を備えているが、慣れが必要なので上級者向けかもしれない。またスピーカー・アウトの方式や専用スピーカー・キャビネットのインピーダンスもマーシャルなどとは異なるので、ケーブルが接続されていなかったり、妙に音が小さいなどといった場合には、スタジオのスタッフに確認した方がいいだろう。

仕様

・出力:50W/100W
・3チャンネル仕様
・コントロール:Gain, Bass, Mid , Treble, Presence, Master, それぞれ3つずつ搭載
・真空管:12AX7×5本(プリアンプ)、5U4G×2(レクチファイヤー)、6L6×4(パワーアンプ)
・エフェクトループ
・バイアス選択:6L6 / EL34
・寸法:650W×245H×255D mm
・重量:20kg



主な使用ギタリスト
デイブ・グロール、Mike Einziger(インカバス)、Ryan Peake(ニッケルバック)、カーク・ハーメット(メタリカ)

リフレクトスタジオでは、TripleRectifierのレンタルが無料ですので、是非使ってみてこのアンプのすごさを体感してみてください!

一覧へ戻る


Warning: file_get_contents(https://www.reflectstudio.jp/include/rec_srudio.php): failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.1 429 Too Many Requests in /home/ecco26/reflectstudio.jp/public_html/magazine/detail.php on line 185

Warning: file_get_contents(https://www.reflectstudio.jp/include/magazine/aside.php): failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.1 429 Too Many Requests in /home/ecco26/reflectstudio.jp/public_html/magazine/detail.php on line 187