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201508/02
ドラムのさまざまなリズムとその特徴
ドラムの基本奏法
リズムの種類
今回はさまざまなリズムと、その特徴について書いていきたいと思います。
8ビートリズムの正式名称はエイス・ノーツ・リズムと言って、直訳すると「8分音符リズム」となります。
日本では8ビートという言葉が定着していますが、これは和製英語なので、外国人には通用しません。ご注意ください!
このリズムは基本的に8分音符をビートにしているので、本来なら8分の8拍子で表記するのが理に適っていますが、近年のポピュラー音楽界では、支障がなければ4分の4拍子の表記で統一しようという傾向があり、8分の8拍子や8分の12拍子といった拍子は見かけなくなりました。
4分の4拍子は小節内に4つのビートしかないのに対して、8分の8拍子は小節内の8つの8分音符すべてがビートなので、リズムが鋭角的にグイグイと押し出されます。
二つの拍子を比較すれば、フィーリングの差は歴然としています。ただし、8つのビートは更に上位4つのビート(4分音符のビート)に包み込まれる二層構造になっているので、4分の4拍子で表記してもあながち間違いとは言えません。
ドラマーがこの8分音符を叩く際は、8分音符の表拍をダウンストローク、裏拍をアップストロークで叩き、リズムを上下に動かします。
このスティックさばきがリズムを平板にせず、躍動感を作り出すカギになります。
また、表拍を叩くときはリラックス、裏拍を叩くときはテンションを伴うという事も併せて憶えておきたいですね!
握り上げは重力に反して腕とスティックを持ち上げるので、筋肉の「緊張=テンション」を伴い、振り下ろしは筋肉をリラックスさせるので、「弛緩」を伴います。
この「緊張」と「弛緩」がアップビートとダウンビートの基本的性質だということを理解すれば、8分音符を叩く時、ドラマーは筋肉に力を入れて振り上げ(アップストローク)、リラックスさせて振り下ろす(ダウンストローク)ことになります。
このように、ドラマーが8分音符をダウン・アップ・モーションで叩くのは、ビートを作り出すのが本来の目的ですが、8分音符を速くたたく際に便利という側面もあります。
ところでハードロック・ドラミングなどでは、ハイハットを8分音符で叩かずに、4分音符で叩くことがありますが、基本になるビートが8分音符であることに変わりはありません。
これは裏拍を省略して、4分音符に単純化しただけなのです。
また、パンクロックやスラッシュメタルで叩かれる超絶的な速さのフレーズは、譜面上は8分音符の表と裏で記譜されますが、これはハイハットを4分打ちする8ビートリズムと捉え、表記通りの8分音符として扱わないように注意ですね!
続いて3連ロックリズムについて。
3連符を基調とするリズムで、ロッカバラードとも呼ばれます。その名の通りスローバラードに用いられますが、例外も多く、アップテンポで使われる場合もあります。
大半は4分の4拍子で表記されますが、本来の拍子は8分の12拍子で、12個の8分音符のビートと、それをまとめる4つの付点4分音符のビートが同居する形になっています。
具体的には、1小節内の12個の8分音符すべてに軽いスナップをつけて叩きながら、同時に1・4・7・10打目にやや強いスナップを加えます。こうして8分のビートを包み込む付点4分音符のビートを打ち出すのです。
ストロークの面では、8分音符を3つごとにまとめて、一打目をダウンストローク、三打目をアップストロークでショットします。中間の二打目は、本来はニュートラルな性質ですが、アップストロークぎみに処理してもいいでしょう。
こうして作られる8分音符の小気味いい流れは、ピアノやギターが奏でるアルペジオに顕著に表れています。
3連リズムはブルースやスローロックをはじめ、イタリアのカンツォーネやフランスのシャンソンなどにも用いられます。ブルースに使用される時は、スイングフィールで粘っこくゆったりと演奏される場合が多いですが、ヨーロッパのポピュラー音楽で演奏される時は、ストレートで鋭角的に切り込むニュアンスで演奏される場合が多いです。
まだまだいろんなリズムはありますが、今回はここまでにしたいと思います!
リフレクトスタジオでは個人練習のご予約ももちろん承っておりますので、是非ドラムの練習をしにいらしてくださいね!ドラムセットをピカピカにしてお待ちしております!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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