201507/03

音楽歴史・偉人

音楽歴史・偉人紹介 ビートルズ編②

世界史で見るビートルズとは


第二回目となる偉人バンド ビートルズとは一体何だったのかをご紹介します。

「イエロー・サブマリン」(1968)を資料に進めていきたいと思います。

有名なアニメーション作品のシーンです。
ビートルズ自身が紡ぎだした童話的な世界が、いろんな才能を呼び寄せて、こんなすばらしい作品を生み出しました!
むかしここには世界中からどんどん船が着いて、ありとあらゆる物品が運び込まれました。荷降ろし場の巨大な建物は、今は使われておらず、博物館になっています。船舶博物館も有名ですが、ビートルズ・ストーリー博物館もにぎわっています。
時がもたらした栄枯盛衰、これが今回の話のメインテーマになります。

‐ビートルズの生い立ち‐
大英帝国の没落が決定的になったのは、第二次大戦後の事です。イギリスは戦勝国でしたが、国土も産業も疲労してしまいました。アジアとアフリカに抱えていた広大な植民地は、戦後みるみるうちに独立していき、カナダ、オーストラリア、南アフリカなどと「英連邦」は維持していくものの、基本的には英国は一つの島国へと転落していきました。



ビートルズの4人はみんななんと戦争中に生まれました。ヒトラーの率いるドイツが降伏し、疲弊しきったイギリスの国土に平和が訪れたのは、1945年5月のことです。このときリンゴとジョンが4歳、ポールとジョージが2歳です。イギリスは階級の違いが非常に著しい国です。ビートルズの4人は4人とも、「良い家庭」の出ではありませんでした。
ジョンの家は、船乗りの父親が家を出て行ってしまって、幼いときからミミ伯母さんとジョージ伯父さんの家にあずけられました。(この家は中流の居住区にあります。) リンゴが育ったのは、かなり貧しい地区です。父親がスクールバスの運転手だったというジョージの家も、そこから遠くはありませんでした。ポールの家は、ミミ伯母さんの家とともに、いまではツアーで見学することができますが、ありふれた集合住宅です。彼の父親は、けっこう老齢で、母親と共働きでしたが、働き者である母親が、ポールが13歳のときに癌でなくなってしまいました。とても悲しいですね。
ジョン、ポール、ジョージ&リンゴに共通しているのは、きちんとした音楽のレッスンを受けていないということです。ポールの父親は若いころ、軽音楽のバンドでピアノを演奏していたことがあって、2人の息子にピアノを習わせようとしましたが、息子たちは近所の友達と遊びたい気持ちの方が強かったみたいです。可愛らしいですね。
学校の勉強が楽しいわけでもなく、ジョンなどは折り紙付きの問題児でした。街でくすぶっていた少年たちのところに、アメリカから、すごくかっこいい音楽が届きました。ロックンロールです!革ジャン着て、額の上に庇みたいに髪を突き出し、腰をくねくねさせて踊るエイトビートの音楽。エルヴィス・プレスリーが世界的なフィーバーを巻き起こした1956年初頭に、ジョンは15歳で、ポールは13歳でした。母を失ったばかりのポールは、アメリカから届く音楽を聴いて、ギターに熱中したと言われています!



のちに彼は「のっぽのサリー」の名唱をレコーディングしてヒットさせていますが、これもアメリカの黒人ロックンローラー、リトル・リチャードの曲だそうです。ロックの中でも最高にホットな歌を、ローティーンのときからポールはすごく器用にコピーしていたのですね!皆さんも聞き比べてみてはいかがでしょうか!
またリフレクトスタジオのビートルズ好きのスタッフがこの2曲を流している時がありますので、是非足を運んで聞き比べてみてくださいね!衝撃が走ると思います!

この曲はロックンロールのなかでも、これまたとびきりの強烈な曲ですね!最初から最後まで、トップギアでシャウトが続きます。何を言っているのか全然わからない。喉が、エイトビートの打楽器になってしまったと思うぐらい衝撃です。こういうアーティストが少年期のビートルズたちの音楽の先生になったというわけです。
リチャードと並んで、ロックンロールを牽引した黒人アーティストが、かの有名なチャック・ベリーでした。ジョージが彼のギターをコピーしています。チャック・ベリーの「ロール・オーバー・ベートーヴェン」(1956年6月、全米29位)をビートルズが1963年11月英国で発売されたアルバム「ウィズ・ザ・ビートルズ」に所収しています。これも是非聞き比べてみてください。

もちろん、これはスターになってからの演奏です。高校生のころは、いまバンドをやってる皆さんと比べても、決して上手くはなかったでしょう。



16歳のときジョンは自分のバンドを組みました。そこに15歳になったポールが加わります。バンドといっても、アンプが買えたわけでもなく、まともなドラマーもいませんでした。翌年ポールが連れてきたジョージを含めて、みんな素人でした。(最初に出会ったとき、ポールはジョンがバンドを率いていることに感動し、ジョンはポールが、ギターのチューニングを知っていたので驚いたそうです。それまでジョンは、バンジョーのようにチューニングしていたようです。)しかし、ありついたライブを精力的にこなしているうちに、徐々にテクニックもついてきて、ルックスもさまになっていきました。リヴァプールのキャヴァンという地下のクラブの常連となったころには、地元の女性たちが「今夜はビートルズがやるらしいの。かっこいんだから」って言ってたそうです。

ここまでビートルズの生い立ちをまとめてきましたが、最初から天才だったわけじゃない事に驚きですね!
それでは、次回は有名な「ビートルズ現象」についてまとめていきたいと思います!

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