音楽歴史・偉人紹介ドラマー編②

201508/07

音楽歴史・偉人

注目したいドラマーたち

前回に引き続き、注目したいドラマーたちについてご紹介します。
前回投稿音楽歴史・偉人紹介ドラマー編

ベンチャーズのメル・テイラー、ビートルズのリンゴ・スター、ディープ・パープルのイアン・ペイス、レッドツェッペリンのジョン・ボーナム、レインボーのコージー・パウエル、バニラ・ファッジのカーマイン・アピス、クリームのジンジャー・ベイカーといった、有名グループに在籍した大物ドラマーから影響を受けてドラムを始めた、なんて方はとても多いのではないでしょうか？
そこで今回は、ドラム通の方には良く知られていても、一般的にはあまり知られていない名ロックドラマー達について、書いていきたいと思います。

【ハル・ブレイン】

洋楽が好きな方なら、知らず知らずのうちにこのドラマーの演奏を耳にしているかもしれません。
1960年代以降のアメリカンポップスの録音になくてはならない、超売れっ子スタジオミュージシャンなのです。
フィル・スペクターの多くの作品に参加したほか、カーペンターズ、ザ・ビーチ・ボーイズ、ママス＆パパス、フィフス・ディメンション、ばーず、サイモン＆ガーファンクルなどのレコーディングにも参加しています。
ベンチャーズのレコーディングにも一部参加した曲があるようです。
1929年、マサチューセッツ州に生まれたハル・ブレインは14歳の頃にプロへの道を決意したかなり早熟なドラマーだったようで、ジーン・クルーパやバディ・リッチらに影響を受けながら力をつけ、やがて流行歌手のバックバンドのドラマーとしてプロ活動を開始しました。
時を同じくして、ドラマーのアール・パーマーの勧めでスタジオミュージシャンとしても活躍するようになっていったのです。

【ジム・ケルトナー】
1970年代に注目されはじめた、歌心を持つテクニシャンです。
セッションドラマーとしてのキャリアは豊富で、デラニー＆ボニー、ライ・クーダー、ジョージ・ハリスン、ジョン・レノン、ジャクソン・ブラウンなど、多数のミュージシャンと共演しています。
演奏面では、ロックではあまり使われることのないクローズド・ロールでフレーズに抑揚をつけるなど、常識にとらわれない多彩なプレイが特徴です。
こうした一面は、かれが　ジャズドラムのキャリアを持っていることと関係があるのかもしれません。
実際、シンプルなロックドラミングで歌伴のバックを務める一方で、ジャズミュージシャンとの共演で自在なドラミングを披露しています。また彼のフュージョン的な指向性は、1970年代にデビッド・フォスターらと組んだバンド、アティチューズに顕著に表れています。

【ミッチ・ミッチェル】
ジミ・ヘンドリックスのよき相棒として、多彩で柔軟性があるドラミングを展開したミッチ・ミッチェルは、1960年代に活躍した同世代ドラマーの中でも、確かな基礎と高い音楽性をもつ際立った存在でした。
2・4拍目のバックビート以外にもスネアドラムを多用した表情豊かなドラミングは、変幻自在なジミ・ヘンドリックスのアドリブに巧みに対応していました。
そのイマジネーションに富んだアプローチは、型にはまらないという意味でジャズ的だと言えます。
実際、彼が叩くリズムには、スイング・フィールが混入することが多く、このドラマーの根底にはジャズのフィーリングが流れていることを感じさせます。

【ベニー・ベンジャミン】
モータウン・レコード専属スタジオミュージシャンのバンド、ザ・ファンク・ブラザーズのメンバーとして数々のヒット曲に関わってきたドラマーです。
1963年に大ヒットしたマーサ＆ザ・ヴァンデラスの「ヒート・ウェイブ」も彼がドラムを担当しています。この曲のシャッフルリズムを耳にすると、誰もが体を動かさずにはいられません。リズムを牽引するハイハット・シンバル、鋭く軽快に打たれるスネアドラム、ビートを押し出すバスドラム、これらすべてが一体となってまとまり、熱く躍動するビートが送り出されます。こんな凄まじいドラムを叩かれたら、フロントマンも思わず煽られてしまうのではないでしょうか！

注目のドラマー編はここまでにしたいと思います！
どなたも個性的で魅力あるドラマーなので、要チェックしていただきたいです。

リフレクトスタジオには自慢のドラムセットが各部屋設置されていますので、
ぜひご来店くださいね！

最後までお読みいただきありがとうございました。