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201510/07
世界で有名なレコーディングエンジニア達
今回はちょっと視点を変えて、機材やアーティストではなく、”エンジニア”に焦点をあててご紹介していきたいと思います。
音楽とエンジニアリング
音楽が好きな人は、自分の好きなアーティストや尊敬するミュージシャンがいると思います。
ですが、PAエンジニアやレコーディングエンジニアの名前、一人でも分かる人すぐ思い浮かぶ人物がいるでしょうか。
多分大抵の方は思い浮かばないでしょう。
彼らは職人であり、裏方ですので当然と言えば当然ではありますが、手掛けたアーティストを挙げればなるほど!とエンジニアという普段音楽を聴く上ではそんなに意識することのない存在を近くに感じて頂けるかもしれません。
今回はそんな普段意識することのないかもしれないレコーディングエンジニアの中から、何名かを紹介していこうと思います。
Chris Lord-Alge
彼の手掛けた作品は本当に数多くあり、皆さんの中でも一度は聞いた事ある。というものもあるはず。まずは代表的な作品を挙げてみましょう。
Backstreet Boys「Never Gone」、
Bon Jovi「Have A Nice Day」
Green Day「American Idiot」
Hoobastank「The Reason」
を始め他にも
AEROSMITH
AVRIL LAVIGNE
CELINE DION
CHRISTINA AGUILERA
ELIC CLAPTON
SUM41
MY CHEMICAL ROMANCE
PARAMORE
CHEAP TRICK
PHIL COLLINS
JAMES BROWN
TINA TURNER
NICKELBACK
等々挙げだしたら止まらないほど、新旧、ジャンルを問わず作品を手掛け、また手掛けたサウンドがヒットしています。
彼は日本のアーティストの作品も手掛けており、
B’zや小室哲哉、安室奈美恵などが挙げられます。この辺りは皆さんもよくご存じの方々かもしれません。
ではここで彼の代名詞とも言える作品を一曲紹介しようと思います。
Green Day-American Idiot
どうでしょうか?
コンプを巧みに使った押し出し感の強いカラっとした、聴いていて気持ちのいいサウンドメイクが特徴的です。
続いては、
Geoge Y.Massenburg
彼はなんといってもプロデューサー、エンジニアであると同時にGeorge Massenburg Labs社の音響製品の設計開発、CEOを務めるという経歴が特徴といってもいいかもしれません。
技術者としての側面も強く、15歳という若さで電気機器の研究所とレコーディング・スタジオの両方をパート・タイムで掛け持ちして働いていた事も彼のその後の活躍に大きく関係しているように思います。
また、現代の音響技術には欠かすことの出来ないパラメトリック・イコライザー(Parametric Equalization)の基礎理論提唱者としても有名です。
手掛けたアーティストとしては、
Earth.Wind&Fire
Frank Sinatra
Linda Ronstant
Phill Collins
TOTO
Weather Report
等が挙げられます。
それと同時に沢山のレコーディング・スタジオの設計や運営にも関わっており、特にメリーランド州ハント・バレーの「 ITI スタジオ 」、ロサンゼルスの「 コンプレックス・スタジオ 」などが有名。
スタジオ音響設計でも様々なスタジオに関わっていて、カリフォルニア州マリン郡の「 スカイウォーカー・サウンド 」などでのスタジオ設計実績があります。
この辺りは彼の技術者としての側面が強く出ていて非常に興味深いですね。
では彼の手掛けたアーティストから一曲ご紹介しましょう。
Linda Ronstant-Cry like a rainstorm
如何でしたでしょうか?
立体感のあるサウンドメイク、柔らかさと力強さが上下左右前後に非常に巧くバランスよくMixされています。
続いては、
NigelGodrich
彼はレディオ・ヘッドの「The Bens」にてメジャーな作品に初参加し、その後「OKコンピューター」をレディオヘッドメンバーと共にプロデュースした事によって世に知られるプロデューサー/エンジニアとなりました。
エンジニアリングの知識があって、音の加工・エディットに録音そのもの以上の時間を割く彼の手法が90年代以降のロック・シーンのなかで大きな武器となっていったのは間違いなくあり。音の輪郭を明確に強調し、まるで手に取ったときの感触までが伝わってくるようなその生々しい処理の仕方が彼のサウンドメイクの特徴的であります。
音の処理に個性があるため、楽曲そのものに強力なパーソナリティーがないと単に綺麗なだけの作品に留まってしまう恐れもある彼の手法。それだけに、ニール・フィンやジェイソン・フォークナーのようなポップな作品や、トラヴィスやストロークスのようなバンドとの仕事を選んできた彼の冷静な判断力もまた成功の要因となっているの気がします。
また、管理的なスケジュールでレコーディングをさせることでも有名で、アーティストとは真っ正面から腹を割って作業をするべきだという理念を持っており、発言は非常にストレート。ポール・マッカートニーはソロのプロデュースを依頼した際、「初めて会って話した時、僕のデモを批判することしか出来ないこのガキを、今すぐスタジオから叩き出してやろうかと思った」というコメントを残している(最終的には円満にレコーディングは終了し、アルバムも成功させた)という逸話もあります。その反面、彼と相性が合わずにレコーディングが頓挫した例も多数存在するという個性的な人物です。
ではここで彼の手掛けた作品を紹介しましょう。
Radiohead-Paranoid Android
如何でしたでしょうか?
Radioheadというバンドの特徴的な曲調を生かしつつ場面ごとに、彼のセンスが光ります。
どちらかというとどんよりした曲で一曲をだら~っと聴かせてしまいがちなタイトルですが、彼の手腕もあってか場面ごとに曲中で不自然にならない程度のメリハリがmixされ展開されていますね。
といった訳で今回は皆さんは普段あまり意識されないであろうレコーディングエンジニアについて本当に極一部ですが紹介してみました。
良い音を知らない事には、良い音は創れないという事で、
レコーディングエンジニア縛りで色んな音楽を聴いてみるのも面白いと思いますよ!
リフレクトスタジオには、こんな変わった音楽の聴き方をしているスタッフも在中しています。
このエンジニアもやばいですよ!っていうのもあれば是非教えて下さいね。
リフレクトスタジオも日々常に良い音、目指してますよ~!
それではっ!
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