音楽歴史・偉人紹介ビートルズ編㉙

201508/30

音楽歴史・偉人

第二十九回ビートルズとは一体何だったのかをご紹介します。

「オール・トゥゲザー・ナウ！」

さて、今回も前回の続きからまとめていきたいと思います！

連邦が派遣した何百人もの「執行官」に守られて、メレディス君は大学にやってきました。「俺たちの格調高い大学に黒人を入れるのか！」、強硬派住民は銃を持ち出す。ケネディ大統領は、兵力の投入を決意、反対勢力は暴徒化し、死傷者も出る。まだ南部のほとんどで白黒別学が常識だった時代のことです。そこに、進歩をうたうケネディ政権が誕生し、人種の壁を壊せと命じた。
この話、ビートルズとどう関係するのかって？
まあ、焦らずに、もう一回り、話を大きくしてみましょう。

‐衛星がもたらす光‐

東西最高権力者を結ぶホットライン、人種隔離への挑戦、そしてもう一つ、この時代を象徴する出来事に通信衛星の打ち上げがあります。
地上から送られた電波を受け止め、増幅し、地上に向けて再発信する「能動型」通信衛星の第一号が、1962年7月、米フロリダ州ケープ、カナベラルの宇宙基地から打ち上げられました。名前はテルスター。電信・電話のtelと星のstarを組み合わせて作った名前です。テルスターは、地上から電波を「アップリンク」し、それを大西洋の向こう側に「ダウンリンク」することができました。「宇宙中継」というやつです。テレビを見ていた人は盛り上がったでしょうね。このときトルネードーズというイギリスのバンドが、未来的なサウンドの曲を吹き込みました。その名も「Telstar」。このインスト・ナンバーはビートルズ前夜における英国最大のロング・ヒットを記録しています。この曲が海を渡って全米1位をゲットした12月、より強力な通信衛星「リレー1号」が打ち上げられます。日本への宇宙中継を可能にしたのは、この衛星でした。

わたしは、よく覚えています。日本とアメリカが最初に衛星中継でつながれたのは、中学1年の勤労感謝の日でした。その日、ショッキングなニュースが飛び込んできたのです。
ケネディ大統領が暗殺された。テレビ画面ではあまりはっきりとは見えませんでしたが、なにしろ昔のブラウン管ですし、電波状態もイマイチでした。オープンカーの車内でうずくまる大統領の姿は、説明されればそれと分りました。
史上初の海外実況中継、その歴史的なメディア。イヴェントのコンテンツがまた、すごいというか何というか。

ケネディはなぜ殺されたのでしょうか。今も謎です。調査委員会の公式見解は発表されましたが、それをそのまま信じる人は多くありません。憶測は憶測を呼び、それ自体が1つのポップ・カルチャーとなって、40年後の今もなお、高度に専門化したオタクたちが探究ゲームを先に進めています。
ひとつ確かなことは、この大統領が進歩主義者であり、歴史を前に動かそうとする人の支持を受け、むかしながたの権益や暮らし方を守ろうとする人たちと敵対することが多かったということです。
「ジャック」の愛称で親しまれた大統領は、メディアを武器に、「ニュー・フロンティア」政策を訴えました。
テクノロジーの進歩がもたらす明日のヴィジョンを訴えて人々を束ねたのです。彼が選出された1960年の大統領選は、アメリカの家庭にテレビがほぼいきわたって最初の選挙です。対立候補は、後に大統領になって弾告されたニクソン。この選挙はテレビ討論が結果を左右したといわれています。
テレビが可能にした億万の大衆へのアピールを、ケネディは上手にやってのけたのです。

今回はここまでにしたいと思います！次回もこの続きからまとめていきたいと思います！
もう夏も少しすぎて、「残暑」にふさわしい気温になりましたね。
皆様は夏フェスやお祭りに行かれたでしょうか。たくさんはじけた夏も終わると、少しずつ寒くなってきますね。
寒くなった体をスタジオで練習してたくさん汗をかいて、体を暖めてみてはいかがでしょうか！
リフレクトスタジオでお待ちしています！