201506/29

レコーディング

レコーディングにおけるマイクロフォン(マイク)の種類

レコーディングにおけるマイクロフォン(マイク)の種類



レコーディング、ミキシングに使われる機材はとても多く、それらの構造はとても難しいですが少しずつ簡単に分り易く解説していきますので、是非録音される方は読んでみて下さい!


録音機器の中でも皆様が一番身近に感じられるマイクロフォン(マイク)について説明していきたいと思います。
マイクは、音(空気などの振動)を電気の信号に変えるための道具です!ですので「全ての音の入口」と言うことができ(ラインものは除く)、音楽を制作する上で非常に需要な役割を持っています。特に録音媒体がデジタル化した今では、レコーディングした音がほとんど劣化する事無く制作の最後まで持ち越されるので、「どのようなマイク」で、「どのように録音するか」が、作品の善し悪しをかなり左右すると考えて良いですね!
このように重要なマイクですが、「コンデンサーマイク」、「ダイナミックマイク」、「リボンマイク」の3種類に大きく分ける事ができます。これらの違いは、音を電気信号に変換する際の形式の違いです。録音する対象に合わせて、数多くの中から最も適するマイクを選んでいくことになり、その際に考えるべきことは、

① どれだけの音のレンジ(帯域)が必要か
② どれぐらいピークのある音か
③ セッティングはしやすいか 

になります!

それでは「ダイナミックマイク」の方式について解説します。




写真:ダイナミックマイク

マイクの中でも、皆さんにとって一番なじみ深いと思います!このタイプのマイクは、ダイアフラムと呼ばれる振動板を音(空気振動)が揺らして、それにより電磁誘導の原理によって電気信号が発生するという構造になっています。ボイスコイルと呼ばれるのが振動することで電気振動を得るので、ムービング・コイル型とも呼ばれます!構造的にはスピーカーと同じで、役割は逆になっています。

ダイナミックマイクの特徴ですが、構造が割と単純なので、とても頑丈という特徴があります。例として名古屋音楽スタジオのリフレクトスタジオも使っているSHURE SM58ですが、形状は「口をピッタリ付けて歌う」のを前提とした形ですよね!意外と「声なんて別に大きい音じゃない」と思われがちですが、声を張り上げたときなどは相当な音量・音圧になり、息がかかる(”吹かれ”と言う)事も考えると、マイクにとって声というのはかなりの負担だというのが分かると思います。それでもマイクはずっと口に付けて歌っていたとしても、音が出なくなることはないですね!それだけ頑丈だということです。

こういう点を考えると、吹かれの可能性のあるボーカル、あるいは同じように空気が押し寄せるバスドラム、さらに言えば野外での収録にはダイナミックマイクが適しています。

そしてダイナミックマイクのもう一つの特徴に、構造により収録できる音のレンジがそれほど広くないということがあります。欠点のようにみえますが、例として声を録音したい場合に、20Hzから20kHzまでがフラットに必要かと言うと、必ずしもそうではないわけです。高域は8kHz、低域は60hzで十分です。
もちろん、マイクの周波数特性はある帯域ですっぱり切れるわけではないので、高域も低域も減衰しながら、ある程度は収録されます。最初からダイナミックマイクで録音すればコンデンサーマイクのように広い帯域を録音していらない帯域を削るようなことがありません。

何でもコンデンサーマイクで録音して良いわけではないので、覚えておきましょう!



写真:コンデンサーマイク


それではダイナミックマイクの内のいくつかを簡単にご紹介したいと思います。

SHURE SM58は先述のように、ボーカル用として広く使われております!ライブハウスではおなじみのマイクですね!自宅録音の際にも、まず使ってみるマイクの1つです。
次に同じ会社のSM57もよく使われるマイクで、SM58のグリルを外したような外見です。ライブやレコーディングスタジオで非常に多く使われていて、ドラムやボーカル以外にもギターアンプの収録によく使われます。
名古屋音楽スタジオ リフレクトスタジオでも使われていますね!
ギターの録音に関して、このマイクを使わないと得られないトーンを好むミュージシャンも多いですね!

SENNHEISER MD421は古くから「くじら」の愛称で呼ばれているポピュラーなマイクですね。ドラムの収録の際に多く使われています。「吹かれ」に強いモデルで、主にバスドラムの中に突っ込んで収録するスタイルが一般的ですね。この際に、少しオーバーロードした音質が打面にビーターが当たる音とうまくマッチして、ロックなどの音楽によく合うバスドラムの音を作り出すことができます!

ELECTRO-VOICE RE20は、MD421と同様に古くからドラム、ギターなどに多く使われてきました。MD421ほどビーターの音を強調したくない時などに使うと効果的です!また、ベースアンプの収録にもこのマイクの低域の特性を生かして使われます。

AKG D112は卵型のユニークな形をしたマイクで、定番の中では後から出てきたマイクです。バスドラムやベースなどの低域の伸びが必要な楽器によく使われています。バスドラムのフロントヘッドがオープンではない場合など、タイコの中に埋め込んで使っているドラマーもいますね!
最後に、AUDIO-TECHNICA ATM25は最近の定番になりつつあるマイクで、ドラムの収録に好んで使うエンジニアが増えてきています。RE20やD112より少し上の低域の収録に最適です。

マイクは好みによって色々音色が変えられるので是非1度名古屋音楽スタジオ リフレクトスタジオへ試しに来てくださいね!

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