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201510/01
ベースの音作りの方向性について
今回もベースアンプの基礎についてご紹介します。
ベースの音作りの方向性について
1. ベースアンプをどうとらえるか
ライブハウスなどではベースはDIを介してラインでPAに音が送られます。
ベースアンプにマイクが立っていない場合は、どんなにアンプで細かな音作りをしてもPAに送られる音には反映されません。
会場の大きさによってはベースアンプから直接客席に届けられる音もありますが、こういった場合、ベースアンプはほぼ自分専用のモニターとして機能していることになり、聴きやすく演奏しやすい音色を作ることが主眼になります。
ベースアンプで作った音色をPAに反映させたい場合は、マイクを立ててもらうか、ベースアンプのバランスアウトをPAに送るなどしますが、必ずしもベースアンプの前で聴いている音色とは一致しませんので、PAエンジニアとの入念な打ち合わせが必要になります。
このように、ベースアンプをいわば自分専用のモニターとしてとらえるか、積極的な音作りをするための大きなエフェクターとしてとらえるかで音作りの方向性は変わってきます。
前者ならば音色がフラットな傾向の機種が適していますし、後者ならば音色の個性が強い機種が適していると言えるでしょう。
2. アンプ直?エフェクト/プリアンプで音作り?
ベースアンプを自分専用のモニターとしてとらえる場合は、必要に応じてペダルタイプのプリアンプで音作りをするとか、アクティブタイプのベースで手元のイコライザーを活用するのもいいかもしれません。
音作りはベース本体とピッキングだけでOKというベーシストなのであれば、ベースアンプ直結でもまったく問題はありませんし、むしろ必要のないプリアンプを繋いでも音が劣化するだけです。
ベースアンプを大きなエフェクターとしてとらえるのであれば、アンプ直結でも十分です。
ペダルタイプのプリアンプを繋ぐと、過剰に音色加工する結果になる可能性もありますが、音作りの中心をどちらかに決めて、もう一方を補正的に使うなど、それぞれのいい面を活かして柔軟に使い分けるのもいいでしょう。
いずれにしても作りこみ過ぎた音色はベースアンプの前で聴く分には問題がなくても、全体のアンサンブルに悪影響を及ぼしたり、大きな会場で収拾のつかない音色になったりすることもあるので、あくまでも全体を見渡した音作りをするように心がけましょう。
リフレクトスタジオでもよくお客様からベースアンプの音作りについて聞かれることがあります。
今さら聞けない音作りについてのコツなど、スタッフに気軽に聞いてくださいね。
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