201509/22

ベース

幅広い音色のベースアンプ Ampeg SVT-3PRO

今回はレンタル機材のベースアンプについてご紹介します。

Ampeg SVT-3PRO



真空管のメリットを生かし多彩な音作りが可能!

B-2Rに似た2Uラック・サイズの現代的なルックスで、カタログ上のスペックは出力450W@4ΩとB₋2REと同等だが回路構成はまったく異なり、真空管によるプリアンプとMOS₋FETによるパワー・アンプというハイブリット構造が特徴です。
トーン・コントロールはミドルが5バンドに切り替えられ、中音域の可変幅が広がったほか、TUBE GAINを装備して自然なオーバードライブが得られるほど、真空管のメリットを最大限に生かした多彩な音作りが可能となっています。

参考:ベースアンプの機材紹介 AMPEG編

基本機能について

〇SVT-3PROのコントロール・パネル



▪BRT いわゆるブライト・スイッチ。オンにすると2kHzが+6dB上がり、おもに音程感が見えやすくなります。
▪HI/LO 深い音域の変化が得られるアンペグお得意のプリセット機能。HIは5kHzを+6dB上げて高域に磨きをかけ、LOは40Hzを+2dB上げつつ500Hzを-10dBカットするなどして重低域を際立たせます。
▪MIDRANGE/FREQUENCY キャラクターの異なる5つの中音域のうちひとつを±15dBの範囲で変化させられるパライコ的なミドル。中心周波数はそれぞれ1=220Hz、2=450Hz、3=800Hz、4=1.6kHz、5=3kHzとなっています。
▪TUBE GAIN 真空管のナチュラルな歪みを加えられる。パワー・アンプ・セクションの直前に位置するので、POWER AMP INから入力してもこの機能は有効です。

〇SVT-3PROのリア・パネル



▪LINE OUTPUT機能群 トランスを介した本格的なライン・アウトで、レベル・コントロールやグランドリフト機能を備えるなど、DIの代用として活用するには十分な機能を備えている。
▪TUNER OUT インプット・ジャックの直後にバッファーを介して出力されるので、アンプをミュートしていてもチューニングできる。
▪FOOT SW フット・スイッチを接続すればミュートとグライコを遠隔でオン/オフできる。これを活用すれば例えば、グライコに大胆な変化を施してふたつ目のプリアンプのように機能させ、2種類の音色を切り替えることが可能になります。

参考:レンタル機材紹介 ベース編

セッティング・サンプル

〇フラット向きのセッティング
BRT:オフ PAD:オフ HI:オフ LO: オフ GAIN:12時 BASS:12時 MIDRANGE:15時 FREQUENCY:4 TREBLE:14時 MASTER:任意 TUBE GAIN:0 GEQ:オフ
音程間のハッキリした明るい音色を狙ったセッティングで、タイトな演奏で歌モノを支えるようなシチュエーションを想定した。トレブルやミドルを押しても嫌味になったり暴れたりせずにまとまってくれるのが、真空管プリアンプの恩恵なのかもしれないです。


〇オールドSVTを彷彿とさせるドライブ・サウンド
BRT:オフ PAD:オフ HI:オン LO: オン GAIN:13時 BASS:14.5時 MIDRANGE:15時 FREQUENCY:4 TREBLE:14時 MASTER:任意 TUBE GAIN:15時 GEQ:オフ
高めのGAINとULTRA HI/LOを活用していかにもアンペグらしい華やかな質感にしつつ、TUBE GAINを上げてロック系のベーシストなら誰もが一度は憧れるオールドSVTのようなドライブ・サウンドを再現してみた。歪みを控えめにしてバンドに馴染みやすい音色を狙うのもいいでしょう。

〇極端なドンシャリでヘヴィ系ロック向きのセッティング
BRT:オン PAD:オフ HI:オン LO: オン GAIN:13時 BASS:15時 MIDRANGE:9時 FREQUENCY:2 TREBLE:13.5時 MASTER:任意 TUBE GAIN:15 GEQ:オン(33Hz=+1、80Hz=+3、150Hz=-3、300Hz=0、600Hz=0、900Hz=0、2kHz=0、5kHz=+2、9kHz=+2、LEVEL=0)
ULTRA HI/LOを活用するだけでもドンシャリ系の音色が得られるが、トーン・コントロールでもドンシャリ系セッティングを施し、さらにグライコでダメ押しした。
ダウン・チューニングでスラップすると異次元に深い低域の音圧と鋭い高域の抜け具合が気持ちいいはずです。

音作りのコツ



アンペグらしい骨太なロック・サウンドから、ライン・アウトのようなフラットな音色まで、多彩な音色が作れるのが特徴だが、機能が豊富すぎて、短時間ですべての機能を把握し使いこなすのは難しい。特にミドルの5バンドはキャラクターがまったく異なるのに選べるのはひとつなので、大いに迷うところ。明確な意図を持って音作りを進めることが重要です。あらかじめSVT₋3PROのあるスタジオに個人練習で入って、じっくり音作りに取り組んでおくのも良いでしょう。

リフレクトスタジオでは全部屋SVT-3PROが常設されています!
是非、自分の音作りの一つに役立ててみてください!

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